薬剤師が語る医師とジェネリック医薬品の話

薬剤師が語る医師とジェネリック医薬品の話

最近また薬剤師紹介会社をリサーチしています。 今年の調剤報酬改定で、また・・・そうまた!後発医薬品調剤体制加算の基準が引き上げになります。75%、80%、85%の際にそれぞれ18点、22点、26点を算定可能になるとのことですが・・・うちの薬局はもうすでに現行でも算定できていないので、今回もそのまま算定できない見通し。さらに20%以下には2点減点もあり・・・。どんどん厳しくなっていきますよね。

このジェネリックの使用に関しては処方箋を発行しているDrがジェネリック推進派かそうでないかでも大きく違ってきます。調剤薬薬局あるあるの一つです。

うちのメインで受けている医院のDrは「ジェネリックは不純物が入った粗悪な薬」という認識なので、患者さんにもそのようにDrが説明していることから、薬局ではたとえ処方せんに「後発品へ変更不可」の欄に意思表示がされていなくても、一般名処方以外は基本的に積極的に患者さんへジェネリック変更の意思を確認することができない状況です。一般名処方になっていたら一応患者さんの希望があればジェネリックへの変更はOKとDrに確認は取ってあります。(本当はこんなことしなくてもいいはずなのに、なかなか気を遣います。)一度先発品で処方されているものを、変更不可のサインがなかったのでジェネリックに変更をして医院に報告をしたら、Drからこっぴどく怒られたことがあります。じゃあ後発品に変更不可の欄にサインしてよーってところなのですが、そんなことは口が裂けても言えません。その状況でもDrの性格に関係なく患者にジェネリック変更の意思を確認してジェネリックに変更するための医薬分業と言われてしまえばその通りなのですが、実際にはDrにはそのように強い姿勢で臨めないのが薬剤師です。Drと決別してしまっては薬局経営はうまくいきません。

世間のDrのジェネリック変更に対する認識は本当にばらばらで、いまだに錠剤からカプセルへの後発品変更が可能であることを知らないDrもいます。今とは別の薬局に勤務している時にその門前のクリニックのDrが「私は(一般名で)錠剤を出しているのに、なんでジェネリックに変更するとカプセルになるんだ!薬剤師にそんな権限があるのか!」とお怒りでした。その時対応した管理薬剤師も「いや先生・・・。そんな権限が今は薬剤師に認められているんです。」とはとても言える状況ではなかったとおっしゃっていました。そんなに変えてほしくなければ先発で処方して後発品変更不可チェックとサインをしていただけたらいいんですけど、診療報酬の算定で一般名処方をするほうが点数が高くなるようになっているので、仕方ないんでしょうね。

まだまだDrとジェネリックにまつわるトラブルは数えきれないほどあります。

一番ひどいなと思ったのが先発メーカーがDrを連れて薬局に乗り込んできたことかな。これには本当にびっくりしました。処方箋を院外に出した瞬間に先発メーカーのある医薬品の売り上げが下がってしまったようで、何度か薬局に先発メーカーのMRが来ていたのですが、こちらとしては国の医療費削減のためでもあるのでジェネリックの使用に積極的でないといけないことを説明。患者の希望に沿わない変更はしていないし、Drもジェネリック変更不可のチェックを付けていないので、どうしようもないことを説明しても納得できなかったようで。そのMRがDrに泣きついて、数日後に朝一で開店準備をしているところにDrと突然やってきて「ごめんね、○○はジェネリック変えないであげて!」とDrに言わせる始末。さすがにそれを言ったDrにも興醒めしたし、その日以降そのMRはうちの薬局を出禁になりました。当然ですが。そのうちその薬に関しては新規で処方される方はジェネリックがないタイプの剤形に切り替わり、変更不可チェックも入ってくるようになったので、以前の剤形がそのまま処方されている方でジェネリック希望の方だけがジェネリックになっているので、メーカー的にはもう十分なのでしょうけど。ここでどこのメーカーの誰か名前を挙げたいくらい腹立たしい出来事です。

ともあれ最近はAG(オーソライズドジェネリック)というものが出てくるようになり、Drにも患者にもジェネリックを薦めやすくなりました。前述の「ジェネリックは粗悪な薬」という認識のDrも「AGなら使ってもいい」と意識に変化が出てきて、AGのある先発品は一般名処方にようやく切り替わってきました。突然一般名に切り替わると一瞬戸惑ってしまいますが。まあそれでDrからジェネリック変更するならAGでって圧力かけられてしまうと、薬局に在庫するジェネリックはAGばかりになってしまうんですけどね。今はAGに対する減点措置はないにしても、いずれ流通するジェネリックがAGばかりになってしまったら、また今後の調剤報酬改定や薬価改定に影響が出そうな気がしますが、これも仕方ないです。Drとの関係も薬局をその地で続けるには大事なことなので。うちの管理薬剤師と仲の良い卸のMSさんもDrの意識改革に協力してくれているようなので、これから少しずつでも後発品変更率を上げていけたらいいなあと願うばかりです。

まずはDrとジェネリック変更の薬局の抱える問題についてずらっとぶちまけてしまいましたが、薬局にとってジェネリックの困りごとはこれだけではありません。 対患者さんとも、しばしばジェネリック変更について問題が勃発するんですよね。 それはまた次の機会にお話ししたいと思います。


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