薬剤師が語る花粉症と吸入器の話

薬剤師が語る花粉症と吸入器の話

ついに花粉症の季節が本格的に始まりました。アレグラ、アレロック、ジルテック、ザイザル、クラリチン、デザレックスなど様々な抗アレルギー薬が処方されてきます。あと点鼻薬と点眼も。点眼はアレジオン点眼液がコンタクトレンズ装用中でも使用できるので、処方が増えている気がしますね。私も処方してもらうときはアレジオン点眼液を先生にお願いしています。薬局の在庫もこの時期はこれらのラインナップが厚めになります。

耳鼻科の門前だと、この季節は大忙しだろうな。

私の勤務する薬局は耳鼻科門前ではないですが、近隣に耳鼻科のクリニックがいくつかあるため、よく処方せんが回ってきます。花粉症の方はわりと若い方が多いので、薬の説明もしやすいのがありがたいです。特に初めて点鼻薬を処方される方は使い方の説明をしないといけないのですが、あまり苦労することがないです。

一方で花粉症とは無関係ですが、説明に困るのが高齢者への吸入器の説明。

これは本当に大変!時間をかけて説明をしないといけないですし、結局うまく使えないというケースがしばしばあります。特に、シムビコートタービュヘイラー。吸入前の新品を使用する最初の手技で「クル、カチ」を3回するのとか、その後吸入にはもう1回「クル、カチ」をしてから吸入するのとか、結構患者様用指導せんを使って時間をかけて説明をしても理解していただくのが本当に難しい。

このシムビコートタービュヘイラーについて、私は思い出したくもない、とても苦い思いをした経験があります。

その方は今までアドエア250ディスカスを使用していた70歳前のおじいさんでした。 シムビコートタービュヘイラーを初めて処方をされて別の薬剤師が説明をした記録が前回の薬歴にあり、私が対応したその日も引き続きシムビコートが処方されていたので、うまく吸入できているのかを確認しました。そしたら・・・

「アドエアは吸入後にのどにぴりっとした感覚があったが、シムビコートは全くない。薬はちゃんと出ているのか!不良品じゃないか!」

と、少々食い気味にお話しをされました。私はメーカーが推奨している「1回分無駄になるが付属のハンカチを用いて吸入し、ハンカチに薬が付着していたらちゃんと吸入できている」という確認方法を説明しました。それでハンカチに薬が付着していたので、薬はちゃんと出ていて、ハンカチを使わなければちゃんと吸入できているのと、吸入量は微量でアドエアとは別の成分、添加物のため、のどのぴりっと感は感じにくいのかもしれないことを説明し、納得されて帰宅されました。

数日後薬局にその方から電話が入り来局していただくと、今度は・・・「薬の残量の窓が真っ赤になってもう吸えない状態だけど、振るとしゃかしゃか音がなる!まだ薬は残っているんじゃないか!不良品か!」と、再びお怒り。私の耳元でもシムビコートを振って「ほら!音鳴ってるやろ!」と。

その音は中に入っている乾燥剤の音で、カウント部分の窓が真っ赤になっていたらお薬の中身は全部なくなっているので、新しいものを吸入するように説明しました。が、本人様は私にそこまでやった手前引けなくなってしまったようで、結局まあまあ大きいクレームに発展しました。途中からは薬局長も入って対応していただいたので、なんとか怒りも治まって帰っていただきましたが、もうそれ以来シムビコートの説明はこりごりでした。

今はその時勤務した薬局は退職して別の薬局で働いていますが、相変わらずシムビコートが新規で処方されると、説明するのがとても憂鬱です。

同じような吸入ステロイドとβ2刺激剤が配合された吸入器で今一番使いやすいと思うのが、レルベアですかね。キャップ部分をカチっとして開けるだけで吸入ができるので、高齢の方でもわかりやすく、薬剤師としても説明が楽で助かりますね。

イナビルもスライド部分の容器が透明になり、薬を外から見やすくなりましたし。あ、でもでも!イナビルの箱に入っていた患者様用指導せんが、減ったのが許せない!今までは1箱に2キット吸入器が入っていたので2枚指導せんが入っていたのに、透明容器に変わってから1枚しか指導せんが入っていないんです!アルミ包装に使い方が印刷されているからかもしれないけれど、患者さんがそこを理解して説明部分を破らないように注意して開封できるとは思えません。これは小児科門前で1キット処方が多いうちのような薬局はとっても困ります!薬局長がメーカーHPの製品情報のところからすぐに指導せんを結構な枚数印刷してくれたので、今はなんとかなっていますが、透明容器に切り替わった初日は本当に困りました!第一三共の方、もしこのブログを見つけたらぜひ1箱に2枚指導せんを封入することをご検討ください。よろしくお願いします。

薬剤師としては、今後も吸入手技が簡単な吸入器が開発されるのを願うばかりです。

あとそんな話とは別ですが薬剤師紹介会社をまた最近検索しはじめています。


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